agreeable 第52号(令和元年10月号)
23/23

がし土台等もあり、土を掘り進みながら土台・束・大引を穿孔し薬剤処理工事をすることも多々あり、その為、一階の床面積が二十数坪の建物でも、二日がかりで駆除工事をしたこともありました。また、どうしてももぐれないときには、発砲施工をしていたのですが、予想もしていないところから薬剤があふれ出てしまい、大慌てで、あふれ出てきた箇所をふさぐと、今度は別な箇所から漏れ出してきて、あふれ出した泡が風で近所に飛んでしまわないように、急いで泡に硅砂を撒き泡を消して、処理をしたりしていました。しかし、最近の建物は床高もあり、束もプラ束や鋼製束になり、根がらみもなくなりほとんど人通口があるのでハツリなどの作業もなく工事時間も短く、薬剤の使用量も少なくなり体に対する負担も昔に比べだいぶ減ってきたように思われます。また、最近では、薬剤のにおいも少なくなってきているにもかかわらず、以前より周囲に対する気配りが必要になってきたように思われます。高断熱により室内には匂いなどはあがってきませんが、基礎パッキンにより周囲に匂いが感じられるようになりました。低臭薬剤等で工事をしていると、自分たちは常に使用しているのであまり感じないのですが、周りの方たちからは、¬少し匂いがする」と言われることもあります。昔は専門業者や一部の人たちしか、シロアリ駆除や予防工事の方法や薬剤の種類などをあまり知りませんでしたが、今ではインターネットなどで、だれでも簡単に情報を知ることができ、ある程度の知識を持つことができるので、一般の人でもシロアリに関することを知っている人がふえてきたように感じられます。それゆえ、なおさら自宅のシロアリ防除工事をしようと思っている人は、いろいろ勉強していますので、調査にお伺いした時にお客様から、「この薬はどこのメーカーのなんという薬なの」「成分はどんなものが使われているの」というようなご質問をされる方が増えてきて、作業方法についても以前よりさらに詳しく説明を求められることがあります。したがって、私たちも常に新しい情報キャッチして、お客様に、わかりやすく丁寧に、正確な説明をできるよう一層の努力をしていきたいと思います。21agreeable No.52 October 2019/10      

元のページ  ../index.html#23

このブックを見る