agreeable 第54号(令和2年4月号)
12/23

   私が住んでいる徳島は比較的温暖で、主にヤマトシロアリ、一部を除き沿岸沿いにはイエシロアリが生息しているという状況です。当社では駆除の対象は殆どがヤマトシロアリであります。それは2018年の12月のことでした。得意先から神社を建て替えた際、既存の社殿を室内に奉納したが、社殿の周りに粉が落ちるので調査して欲しいとの連絡がありました。駆け付けてみると何やら怪しい砂粒状の粉が落ちているではありませんか。建物は新築なのでゴミとは考えにくく、もしやと思い薬剤商社に糞を同定してもらったところ、恐れていたアメリカカンザイシロアリの糞であることが判明しました。ルーペで見ても俵状で縦筋が確認できたので納得できました。弊社は昨年創業50周年を迎えましたが、今回の発見は勿論初めてであり、遂に徳島にもという思いがしたことを覚えています。情報として2016年頃に近隣の藍住町と鳴門市でアメリカカンザイシロアリの駆除をした業者がいるということを聞いたことはありましたが、県協会が確認するには至りませんでした。この度、身をもって新たな経験に新鮮な思いを抱いた次第です。その後、詳しく目視調査を行ったところ、社殿の左右の木鼻(キバナ)という部材周辺に糞の排出孔らしきものがあり、直下に糞が落ちているのが確認できました。その後の対策として、管理者に燻蒸処理が望ましい旨をお伝えしましたが、諸事情もあり、結果的に排出孔周辺には株式会社住宅ケンコウ社 泉谷 文孝10agreeable No.54 April 2020/4第6回どこから来たのか?徳島発アメリカカンザイシロアリ発生例ないようである事例

元のページ  ../index.html#12

このブックを見る