agreeable 第54号(令和2年4月号)
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薬剤穿孔注入処理を社殿全面には薬剤塗布を行うことになりました。ところが、丸一年が経過した2019年12月に同箇所付近からまた粉が落ちているとの連絡があり調査の結果、再発が認められました。既に一年が経過しているので羽アリは発生していないか、建物本体に移行してはいないか等の調査を行いましたが、幸いそのような兆候は現段階では認められませんでした。できることなら社殿の小屋裏を確認したいのですが、解体もできないので、今後は燻蒸処理を検討して頂くようお願いしているとこであります。    先日、管理者の方やご近所の方に聞き取り調査をさせて頂いたところ、当神社から半径約340m離れた別の同規模の神社でアメリカカンザイシロアリの駆除のため別の業者が調査に来ていたとの情報があり現在確認中であります。只、不思議に思うのが現場周辺は共に田園地帯であり、アメリカカンザイシロアリは一体どこから来たのかということであります。当社が調査した社殿は元々敷地内の屋外にあったものを室内に移設しており、侵入される危険性はあったものの、周りの環境からは想像しにくく不思議でなりません。但し、敷地内には大木の切株が多数あり、薬剤処理をしている形跡はあるものの、腐朽も進行しており白蟻の温床になる環境にあります。今後の予定ですが、本件は神社という特殊なケースにつき、予算の都合上すぐに着手できない状況にあるため、アメリカカンザイシロアリによる進行が進まないことを祈るばかりです。現在も管理者による定期的な監視はして頂いています。11agreeable No.54 April 2020/4

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