agreeable 第54号(令和2年4月号)
19/23

●実際現場を経験してきて、感じること●エキスパートに学んで・山口県内では、カンモンシロアリは・有翅虫の飛ぶ時期が早い現場があ・防除方法はヤマトシロアリに準ずる・基礎、束などに延びる蟻道が枝分か・空中蟻道を形成していることがよく防府市まで生息域が拡がっている(上記山陽小野田市から50㎞程東、瀬戸内海沿い)る、1月下旬、飲食店や理容店、一日中暖房と加湿器がついているお年寄りの住居けど、群飛の時期が早かったら天井裏は必ず点検するヤマトシロアリにもあり得るけどもれしていることがよくあるある・ヤマトシロアリ、カンモンシロアリ総会が山口県山口市内で開催され、引き続き研修会として、山口大学大学院の竹松葉子先生よりご講義をたまわりました。「カンモンシロアリの話」と題し、学術レベルでカンモンシロアリの生態を学ばせていただきました。中国地方5県、特に山口県の当該地域数社にとって関心が高く、現場レベルでは防除の事しか考えてないので、たいへん有意義な内容となりました。今年2月、中国しろあり対策協会の特に興味深いカンモンシロアリの生が異なるとフェロモンの一部が異なり敵対する、違うコロニーが結び付きにくいため、ヤマトシロアリのように広く分布できない確かに、カンモンシロアリの名称が地域限定的で、全国的には珍しいことがよく解りました。共に湿度を帯びた材を好むが、2種が同時に生息すると、カンモンシロアリが乾燥している材に棲み分けをする乾燥している材に移れるという生態は、カンモンシロアリが高い位置の材を加害しやすい習性に関連しているのではないでしょうか。とあるお客様の家屋      で、3月に群飛があり、駆除工事をしましたが、2ヶ月後また近くで羽アリの残骸が。「シロアリ駆除してもこの年はもう一度羽アリが出ることがありますよ。」とお伝えしていたものの、5月にカンモンシロアリの群飛はないだろう、と不思議に思っていましたが、その理由が「棲み分け」ではないでしょうか。そう考えると、大分腑に落ちました。態・同じカンモンシロアリでもコロニー17agreeable No.54 April 2020/4

元のページ  ../index.html#19

このブックを見る