・シロアリマンこと私ジャスタスはケニアの・シロアリはタンパク質、ビタミン、ミネ◉シロアリを常食する民族「ルヒア」◉シロアリは神様からのギフト◉意外すぎるシロアリの捕まえ方◉伝説のシロアリ採取名人◉めちゃくちゃウマい!シロアリの塩炒めジャンボー!Mr.シロアリマンです。1月号で突如agreeableに登場した私ですが、見逃してしまった方に前回のあらすじを説明します。栄養失調を救おうと奮闘している活動家!・その手段はなんと「シロアリ」昆虫食!ラルが豊富で、ケニアではあちこちで採れて、子供の成長に必要な栄養が大さじ1杯半で取れる!2020年1月、クラウドファンディングで皆様に支援していただいた資金で、チームメンバーと研究者の方とケニアに渡航してきました。今回から何回かにわけてその内容をレポートします。ナイロビから遥か約400㎞。車を飛ばして10時間。国境近くの村ブンゴマ。信じられないかもしれませんが、この地域にはなんと先祖代々シロアリを食べている民族がいるのです!ついに私たちはその情報をつきとめて、採取方法、食文化、流通について教えてもらうことに成功しました。この漢(おとこ)が、伝説のシロアリ名人!しかも1週間もたてばまた50㎏収穫できるといいます。名前はジャスタス、そう私と同じ。シロアリな運命を感じます。この村では、シロアリは神からの贈り物として大切に扱われていました。それは日本人が四季折々の旬の食べ物を愛でるのに似ているかも。村人みんながその季節にシロアリが食べられるのを楽しみにしていました。夫婦喧嘩をしていざこざがあっても、シロアリを食べればコロっと忘れて仲直りしちゃうらしいです。ものすごく玄人っぽいビジュアルのこのおじさん、シロアリの出る雨期のシーズン中はなんでも1回の狩りでシロアリをするのだとか!現地ではシロアリの「雨が降ると巣から羽アリになって飛び出てくるという習性」を利用して、変わった捕り方をしていました。巣の中に水を流し込み、布で覆って、木の棒でリズミカルに音を鳴らします。こうすると空が雲に覆われて雨が降ってきたと勘違いしたシロアリが外に出てくるのです。そこをトラップにかけて捕まえます。シロアリにとったらたまったもんじゃないですね。口に入れた次の瞬間びっくり!「うおー!めちゃくちゃうまい!!」口の中にじゅわーっと広がるリッチでコクのある旨味。歯ごたえはとても柔らかく噛めば噛むほどスープが染み出ます。肉にも劣らない満足感。気がつくと手が次のシロアリを掴んで口に運んでいます。やばい、やめられないとまらない。読者の皆さんは「またまたーおおげさに」と思っているかもしれませんが、本当なんです。ウソだと思ったら来てください。今度、しろあり対策協会のメンバー向けにアフリカンシロアリ食べに行く視察ツアーを開いちゃおうかな!?シロアリとケニアの魅力を沢山紹介するので、是非きてくださいね。次回は、私の母校で実施してきた栄養改善の授業について報告します。その後、収穫したシロアリをご馳走になりました。深い鉄鍋にシロアリをざざーっと流し込み、塩をふって油で炒めます。シンプルな味つけですが、Mr.シロアリマン18agreeable No.54 April 2020/4 50㎏/巣も収穫
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