ケースがありますが、一般的な住宅では私は初めて確認しました。また、ダイコクシロアリは柱や梁などに蟻害があるケースがほとんどなのですが、今回駆除施工をした現場では、畳の表面部分がダイコクシロアリの蟻害をうけているものも確認できました。ダイコクシロアリによる畳の被害も初めて見ました。畳以外にも窓枠などにも蟻害が確認できました。ただ、蟻害もあり、ダイコクシロアリの糞も確認できるのですが、ダイコクシロアリ自体を確認することはできませんでした。カンザイシロアリはこういった蟻害はあるがアリ自体がみあたらないケースが多いです。イエシロアリの蟻害に関してはフローリングや風呂場付近の壁など一般的なケースと同じような蟻害です。また、兵蟻や働きアリなども確認しました。駆除方法に関しては、住宅が2階になるので床下に潜ることができない為、上からドリルで穴を開けて4方ノズルで床下全体に薬剤を散布しました。次に壁も床下と同様な施工方法で全体的に壁の中に薬剤を散布しました。また、風呂場付近の壁と床板が蟻害と腐朽でボロボロになっており、イエシロアリの分巣があったので撤去と薬剤散布をしました。畳に関してはお客様の都合により畳を新調することが難しいとのことでしたので、蟻害部分を中心に薄く薬剤を散布しました。これに関しては畳の上に直接座るような部屋ではないことと、お客様に薬剤の安全性などの説明をおこない了承を得たうえで行っております。この原稿を書いている段階で施工から約2週間ほどたっていますが、今のところはお客様より体調不良などの問い合わせがきていません。また、このようなケースでのダイコクシロアリの駆除経験は初めてだったため、今後も点検などの対応が必要だと思っております。もしこの記事を見て良い施工方法などがあればご教授いただけると幸いでございます。15agreeable No.55 July 2020/7
元のページ ../index.html#17