agreeable 第55号(令和2年7月号)
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2agreeable No.55 July 2020/7写真3 カンザイシロアリの有翅型の羽 皆様、いかがお過ごしでしょうか?昨今は日本のみならず、世界的なCOVID−19の流行で、さきゆきが見通せない混沌とした情勢になってきております。自然の生態系の中で起きている事象ですから、人の手ではどうにもならない状況の時もありますが、この記事がでるころには少なくとも終息への道筋が見えているころであることを願います。 さて、シリーズで掲載中の“世界のシロアリについて”ですが、ついに本命中の本命である米国のシロアリを紹介することとなります。本稿では、手始めとして、皆様もよくご存じのフロリダ大学のNan-Yao Su先生にご執筆を頂くことになりました。今回は米国のシロアリ種の簡単なご紹介をしていただき、次号から最低2回にわたって、さらに踏み込ん写真4 地下シロアリの有翅型の羽だ記事をご執筆頂く予定です。 Nan-Yao Su先生は日本にも留学され、シロアリの研究では第一人者です。数多くの論文も著され、ベイト工法の父でもあることは、みなさまはよくご存じのことと思います。日本にも何度もお越しになり、ご講演などを聴講された方も数多くいらっしゃるのではないでしょうか?ベイト工法の研究という中で、工法そのものが働く仕組みの大きな要因であるシロアリの生態に関しても深く研究されており、シロアリ防除業界にIPMという概念を導入されたと言っても過言ではないでしょう。ぜひ、本号とともに次号以降の記事も楽しみにして頂きたいと思います。※英語名表記が多いため、横書にしております。大嶽 譲治

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