agreeable 第59号(令和3年7月号)
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を調査していきます。防除施工士ならば直ぐに気付きます!『あれ!この物件シロアリ駆除作業がされている!』市の担当者は、この時点では過去にシロアリ駆除工事が施工されていた事実を知りませんでした。調査を台所から浴室、玄関回り、納戸へと進めて行くうちに…筆者(今瀬)のシロアリ駆除施工方法に良く似て居る事に気付きます。浴室の目地からタイル裏へ注入する時のコンクリートビット径やら、目地の補修方法。3ミリで木部への穿孔注入ポイント等々。施工スタイルが弊社のやり方ととても似て居る事に気付きます。午前中の点検が終わり一休みです。当家の早川様と雑談する時間が有り、過去にシロアリ工事をされた事を尋ねると、国指定になる前に、名古屋の工務店に依頼して、補修を行いながら、名古屋の業者が駆除作業を行ってくれたとの事。 『シロアリ駆除工事に来て下さったおじさんは、とても話が好きな方で、色々とお話をしました…確かガード社さんとか言われたような…』そうか!田口しろありガード社の田口さんでないですか?と、問いただすと『そうそう!田口さんだ!』これで、謎が解けました! するまでお世話に成っていた、(有)田口しろありガード社(現在は(株)ライフアシスト)が施工して居るので、筆者と同じ施工スタイルに成るハズです。各社それぞれ施工スタイルが存在します。筆者が受け継いできた方法がまた、代を越えて次に伝承されていくのでしょう。まさかの現場で師匠の施工を再調査する事に成るとは、『ないようである事例』でした。お後が宜しい様で、木造建築物文化財を蟻害から守っていきましょう。筆者今瀬が独立19agreeable No.59 July 2021/7梁の割れの中に詰まっている蟻土穿孔注入の跡の木栓が確認される梁に穿孔注入処理をした痕跡の木栓       

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