agreeable 第60号(令和3年10月号)
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      ます。このような問題もある中、更に我々には困難が待ち受けていると私は思っています。まずシロアリの調査が難しくなってきているということ。ベタ基礎になり、シロアリが上がって被害に遭う場所が限定的になってきておりますが、従来の工法の時のような「蟻道」を直接目視にて確認することが難しくなってきたと感じます。框やブロック基礎、土台等に僅かに見える蟻道を目視にて見つけられる技術が必要となってきています。被害が発生した場合、直接内部の確認が困難な為、どのように被害が進行しているのか、原因はどこなのか等、目施工面でも内基礎断熱工法の内部に視にて確認出来ない場所も施工出来る空間把握能力の向上が必要となっているのが現状です。これから先も時代の流れにより変化する現場や工法にどのように適応していくのかは、シロアリ同様、我々シロアリ業者の課題でもあります。日々やりがいのある現場の中、まだまだ成長出来る環境に感謝を持ちながら、お客様にも満足して頂ける技術を目指して日々努力してまいります。17agreeable No.60 October 2021/10ベタ基礎での空中蟻道。ベタ基礎の金具の結露に発生した蟻道。玄関框ブロックに僅かに出でいる蟻道。土台の隙間に僅かに出でいる蟻道。

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