agreeable 第60号(令和3年10月号)
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場で社員が必死になって巣を掘り出し、その中から女王アリを見つけました。私を含め久しぶりに生きた女王アリを見ることができ、みんなハイテンションでした。父が亡くなった今でも、父が育んできた『シロアリ愛』『シロアリに対する探求心』は、私を含め弊社の中にはしっかりと根付いています。「お父さん、安心して下さい」。そんなシロアリを愛し、撮影を続けた父は、またシロアリを採取するため、アフリカ、オーストラリア、東南アジア、アメリカ等々、世界各国を旅してきました。私をはじめ多くの社員を引き連れて、写真に採集に情熱を燃やしていたのも印象的でした。しかし社内にある膨大な写真と採取した      シロアリの整理をどうしようか、誰がするのと悩んでいます。ひょっとして私への最後のミッションなのかもしれません。(最後までムチャぶりの父です。)父の撮影した写真を見ていると、私の写真はほとんどないのに、孫の写真はたくさんあります。父の家には所狭しと、息子をはじめ孫たちの写真が飾られています。(圧倒的に息子の写真ですが)私にも孫が出来たらその気持ちが分かるのでしょうか?(笑)。最後になりましたが、父、宮田光男は、非常に多くの方々に大変お世話になったと思います。時にはご迷惑をかけたかもしれません。そんな父から皆様方に『感謝のことば』を十分伝えることができなかったと思います。この場をかりて父の伝えたかった『今までありがとうございました。』という言葉をお伝えします。本当にありがとうございました。追記:5月にご逝去されました京大の吉村先生から4/15付でメールをいただいていました。『天国でシロアリ達と楽しく過ごされることを確信しております』(一部抜粋)きっと吉村先生とシロアリ談議に花を咲かせていることでしょう。ご冥福をお祈り申し上げます。19agreeable No.60 October 2021/10捕獲した女王アリ(翌日には子どもたちが周りをしっかりガード)イエシロアリの巣を囲み観察する社員達シロアリコレクション群飛口を発見シロアリを捕獲羽アリと戯れる父

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