agreeable 第61号(令和4年1月号)
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〇慰霊祭の法要は、密厳院に〇始めに〇慰霊祭の準備、供養塔の維持管理は、北山石材に高野山は、和歌山県北部、標高約800mの山上盆地に開かれており、真言密教の寺々があります。弘法大師・空海が平安初期に開祖して以来、1200年を超える山岳霊場です。空海の御廟がある奥の院への参道の両側には、歴史上の人物から皇族や現代の企業関係者、一般の方々の墓所が約口近くに、日本しろあり対策協会のしろあり供養塔が建っています。昭和46年4月にしろあり供養塔及びしろあり関係物故者慰霊碑を建立し、令和3年にはその供養塔建立50周年の節目を迎えました。・密厳院は密厳院は新義真言宗の教学の祖である興教大師覚鑁(かくじょう)の自所だった寺院です。興教大師は、真言宗の中興の祖と仰がれる高僧です。1140年の金剛峯寺の内紛により焼き討ちにあい、覚鑁上人はやむなく山を降りました。現在の寺院はその後再建され、昭和6年に増改築されたもので、境内には刈萱堂があります。再建後の初代住職は徳富元隆氏、2代目は徳富義孝氏、義孝氏は高野町の町長を長年勤められました。現住職が徳富義明(とくとみ ぎみょう)氏です。若い時から先代に付いて、慰霊法要の席にて経を唱えていたそうです。平成28年には、供養塔建立以来、慰霊への功労者として感謝状が白対協から授与されています。・供養塔について 「供養塔の場所は、新参道の入り口近くで目立ち、良い場所にありますね。」供養塔の形は、元来人型で縦長ですが、横に長く珍しい形状をしており斬新です。当時ではモダンであったと思いますし、先駆けでもありました。人間の墓所が多い中で、生き物であるシロアリを供養されてます。お大師様・空海は、生きとし生けるものには魂があると説かれており、シロアリへの供養はまさにお大師様の思想を実践しています。万物には魂があるわけで、シロアリの供養に意味があると思います。白対協の法要に携わることに誇りをもっています。・社会、会員に向けて 「南無興教大師 る。お大師様への信仰を高めることで、永遠に安心へと導いてもらえます。どんな宗派であっても、信心・信仰心が大切です。南無遍照金剛」を唱え人間は弱いもの、信仰心を源とし、手を合わせることが重要で、手を合わせることで敬う気持ち、あがめる気持ちが生まれます。多くの人に、信仰心、信心を持ってもらいたいと願います。 合掌・供養塔の管理は白対協の供養塔は、牧野工務店が建造し、当初から維持管理も請け負っていました。石材業だけではなく土木建築の請負もしており、奥の院駐車場前までの道路舗装なども行っています。その牧野工務店が所有していた土地を、故しろあり防除施工士の松平藤佐根氏が譲り受け、協会へ寄贈されたことで、会員の尽力、寄付等もあり、供養塔が建立されています。慰霊法要のお願いは、密厳院2代目徳富義孝氏が小坂坊持明院の出であったことと、牧野工務店が持明院とも親交があったことが、きっかけにも  日本しろあり対策協会事務局 秋山 仁志12agreeable No.61 January 2022/1徳富住職北山代表密厳院20万基も並んでいます。その新参道の入り    高野山しろあり供養塔

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