* 電磁波を応用し、木材やコンクリートの奥に生息するシ* ターマトラックを使用して点検することにしロアリを探知する非破壊型調査機器長野県松本市に本社を置き、主に長野県内のシロアリ防除工事を請け負っております。昨今では住宅の断熱性能を高める観点から外基礎断熱を採用されたお客様宅に訪問することも増えてきました。今回は点検から施工までの流れをまとめてご報告します。お客様からの最初のご連絡は「玄関から羽アリが出た」とのことでした。お電話の内容から基礎断熱物件である事が予測できましたので、ました。まずは床下を点検しましたが被害は一切見られませんでした。断熱方法は基礎外側に断熱材を仕込んだ外基礎断熱仕様でした。手で叩いた時に、軽くて高い音がしますのでそこで判断します。お客様からの情報を元に侵入経路の予測をして、その付近を重点的にターマトラックでシロアリの動きがあるかを探りました。わずかな振動でもターマトラックには反応が出てしまいますので、ターマトラックを測定箇所に当てる時には自然と息が止まってしまいます。この測定で3か所の反応がありましたが、1番反応があった箇所を開口して被害状況を確認することにしました。お客様の大事なお住まいに傷をつける訳ですから、「開けてみましたがシロアリがいませんでした。」にはしたくありません。ちなみにコンクリートの被り厚などがターマトラックの反応の差になって現れます。被り厚が厚い場合はターマトラックの反応が鈍いので開口場所を迷うこともあります。確信が持てるまで何度も確認してから開口していますが、今のところ外したことはありません。それだけ機器の精度は信用できますので、明らかな反応があるまで辛抱強く調査します。開口箇所が決まれば、グラインダーで開口します。この際に後でセットするベイト剤容器の大きさに合わせます。うまくシロアリの生息箇所に当たりましたので、あまり刺激を与えないようにベイト剤をセットします。3~4週間を目安に定期的に点検を実施します。2回目の点検でシロアリの喫食を確認できま した。後はこれを繰り返して駆除されるまで経株式会社テオリアランバーテック 太田 秀文14agreeable No.61 January 2022/1第13回外基礎断熱材から発生したシロアリの駆除ないようである事例
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