過観察を続けます。点検の際には床下のみではなく気になった箇所も点検させていただきますが、今回は1階の小屋裏も念のため確認させていただきました。 すると天井断熱材の中を蟻道が走っているのも確認できました。通常の液剤施工ができない現場でも、お客様の建物へのダメージを最小限に施工ができるのはベイト施工の強みだと思います。今回のベイト工法は初回点検から約4か月でシロアリの活動終息を確認しました。開口部の復旧には新しい断熱材をカットし、その後コンクリートを補修します。その後の表面仕上げはお客様と相談して決めますが、今回は閉じていれば問題ないとのことで、モルタル補修で完了となりました。その後、予防のために建物外周にも地中埋設型のベイトを設置するなどの対策もご提案しました。今回のような基礎断熱現場のベイト施工では直接被害が見えない場合が多く、事前予測と確信を得るまで何度も考察することが大切だと思います。住宅の構造も変化すれば、シロアリへのアプローチも変化してきます。今後も様々な状況にも対応できるように、技術やノウハウの蓄積をしてお客様にご満足いただけるような施工を心がけてまいります。15agreeable No.61 January 2022/1
元のページ ../index.html#17