胞子の撮影7agreeable No.61 January 2022/1されるとホダ木からシイタケの子実体が頭を出し始めます。今回使用したシイタケ品種は周囲の木々が色づき始めた頃頭を出し始めました。頭を出した子実体は徐々に傘を広げ大きくなっていきます。今回の自由研究ではシイタケをホダ木についた状態で観察できるので、長期の観察が可能となります。そこでまずは15分間隔のインターバル撮影に挑戦です。ホダ木が乾燥しないよう、ホダ木の下部を水に漬し、ホダ木の上部には湿らせたキッチンペーパーを載せます。自分が撮影したいところがよく見えるよacebdf うカメラの位置や角度を固定してカメラのシャッターボタンを押します。写真4-aは11月25日15時に撮影した写真です。傘が開いておらずシイタケというよりマッシュルームの様な形をしています。それが17時間後にはスーパーの袋入シイタケに近い形にまでなりました(写真4-b)。ただ、まだヒダの大部分は皮膜で隠された状態です。それが23時間後になると、大部分のヒダが見えるまでに子実体が成長します(写真4-c)。この辺がスーパーで最もよく見かけるシイタケです。その後もシイタケは成4-d)。その後も子実体は成長長を続け27時間後には被膜がほとんど見えなく(ヒダ全体が見えるように)なります(写真を続け45時間後には傘が画面からはみ出します(写真4-e)。さらに69時間後に撮影された写真(写真4-f)から、傘の周辺部にあった傘の巻き込みがほとんどなくなります。この頃になると、最初は隠されていたシイタケ子実体のヒダが横からも見えるようになります(写真5)。また、ヒダの部分の面積は最初の数倍にまで広がっています。シイタケの胞子は、子実体がスーパーの袋入りシイタケ程度になったころから飛び始め、今現在(12月1日)も出続けています。言い換えれば、この方法で好きなだけ胞子の舞いを写真や動画に納めることが可能になります。今回、胞子の写真を撮り飽きたので胞子の写真を載せませんが、替わりに胞子の効用を示す写真を最後に載せたいと思います。写真6は、シイタケの神秘的な振る舞いを垣間見て目をキラキラさせている弊所職員です。胞子の舞いは、職場の皆さんや小さなお子さんにも喜んでいただけるイベントになると思います。もっとも女性(男性)職員や子供の気を惹きたいのはやまやまでも、時間がかかりすぎることから二の足を踏む方も多いと思います。そこで手っ取り早く評価を上げたい方のためにとっておきの方法をお教えします。「アレクサ、菌床シイタケ栽培キットが欲しい」と唱えてみてください。この方法だと早ければ注文から半月で成果を手に入れることができます。ぜひチャレンジしてください。写真4 子実体が成熟していく様子写真6 胞子の舞いを見て笑みをこぼす弊所職員写真5 成熟した子実体を横から見た様子
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