agreeable 第62号(令和4年4月号)
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の現場除士防社のシロアリ防除依頼がありました。こちらの神社は数百年前から建っている歴史ある建造物です。境内に入ってきて建物の床下へと侵入しているといったものが始まりでした。そこで弊社担当者が現地調査を行った際にシロアリが何年か前から出ているとのお話があり、今回のお話へと繋がりました。      の住宅と3つの建物があり今回は本堂こちらの神社には本堂、庫裏、ご住職昨年3月頃愛知県春日井市にある神最初のお問い合わせはハクビシンがまず初めに現場調査を行いました。からのシロアリの発生があった為、本堂と庫裏の調査を行いました。本堂は17m×17mで約289㎡あり木造平屋1階建てで、内観は一般的な神社になっており特に被害等は見受けられませんでした。しかし、住職さんとお話ししていて昨年は畳から羽アリが出てくるのを確認しましたとのお話もあり、もしかすると畳も食われていたりするかもしれないと思い、シロアリが出てきた一部の畳をあげて点検しました。昔の建築物ではよくありますが、畳の下の床板の隙間が多くそのまま床下が見えるような箇所もありました。畳自体には蟻害はなく床下のシロアリが群飛の時にその隙間から出てきてしまっていると結論にいたりました。次に床下の調査を行いました。床下の高さが約1m弱あり大人1人が座っても全く狭くないといった高さでした。調査を進めていくとやはりいくつかの土台部分に蟻害がありました。その中に先ほど畳をあげての調査を行ったちょうど真下辺りにもやはり蟻害がありました。一通り本堂の調査を終えて続いて庫裏の調査を行いました。まず初めに庫裏とあまり聞き馴染みの無い名称、ここは一体何なのかご住職に聞いてみました。庫裏は、『くり』と読みます。仏教寺院における台所のような場所で住職やその家族の居間みたいな場所。庫裡とも書くこともあり【裏】も【裡】どちらも内や中といった意味です。お恥ずかしながらこの言葉を知らなかったのでこういったお仕事をしていると様々なお客様との出会いがあり、そこで知らない物や言葉を学(有)三共衛研  折久木 健吾14agreeable No.62 April 2022/4写真1 本堂床下 蟻害写真2 本堂床下 蟻害その1

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