agreeable 第62号(令和4年4月号)
19/23

所からでも蟻道を伸ばして侵入しているのです。さらに沖縄ではブロック基礎の住宅が非常に多いです。基礎がブロックだと床下全体に薬剤を散布してもブロックの内部や継ぎ目から侵入し、壁、床、柱等を加害していきます。壁をはがした状況を見てみると一目瞭然ですが、この写真の状況では床下を見てもシロアリがどこから侵入しているのかわかりません。このような事例をみると、ブロック基礎の住宅においては予防処理であっても壁内も処理は必須であると実感しますし、目視だけではわからないかもしれないので調査時に床がギシギシする、壁や天井にシミがある、羽が落ちている等、施主さまにしっかりヒアリングすることが大切です。が普通に床下からも侵入してきていましたが、それとは別に壁の中で生息しているシロアリがいました。最初は別のコロニーとは考えていませんでしたが、ちょうどその壁の外に外灯が設置されていたまた、ある現場では、シロアリため、壁を一部壊して確認してみると、外灯の配線まわりがシロアリの巣になっていました。床下から上がってきているシロアリについては薬剤で駆除処理をしましたが、配線がある壁に薬剤は注入できないため、壁のシロアリはベイト剤で駆除しました。近年増えてきている木造住宅は  ブロック基礎ではないですし、新築時の防蟻処理もしっかりしていると思いますが、問題は10年、20年後の経年劣化です。新築時は対策万全でも年数がたてばどうしても基礎にクラックができたり、コーキングが劣化したり不具合が出てきます。もしイエシロアリが侵入してきた場合、壁には断熱材が入っているため処理は非常に困難です。断熱材が入っている場合シロアリの被害が表に出てくるのも遅く、なかなか気づきにくいこともあります。木造住宅が増えてきた今、定期的な検査と予防処理は大切だと改めて感じます。17agreeable No.62 April 2022/4

元のページ  ../index.html#19

このブックを見る