取扱い会社おわりに作業性①混ぜやすく分離しにくい作業性②建材への影響高い安全性後にさらに一次伝播虫の一部を非暴露虫のいるシャーレに投入し(二次伝播確認)、それぞれ7日後の苦死虫(苦悶または致死したシロアリ)を調査しました。結果、現行剤と同等以上の連鎖効果を確認しました(表2)。確実な防除を行うためには有効成分が均一に分散した希釈液で処理する必要があります。オールサイド土壌処理用を水の入ったタンクに投入後、有効成分の分布を確認したところ、撹拌機を使用することなく1分程度のポンプ循環のみで均一に分散することを確認しました。また、一旦水に分散した有効成分が、時間の経過とともに分離していくかも確認しました。メスシリンダーに希釈液を調製後24時間静置し、上層部と下層部の有効成分の分布を確認したところ、有効成分はほとんど沈殿せずに上層部に9割以上残存することを確認しました。このことから、オールサイド土壌処理剤の希釈液を調製後、数時間経ってから使用する場合においても、ポンプ循環での攪拌によって有効成分が十分に分散した状態で処理できます。加えて、撹拌の負担が少ない薬剤であることは、防蟻業者様の日々の作業の軽減にも貢献します。施主様の大切な住宅に処理する防蟻剤には、各種建築部材に「着色」や「変形」の影響がないものが求められます。オールサイド土壌処理用及び木部処理用は主な建築部材に対してこれらの影響が無いことを確認しています。オールサイドの有効成分テネベナールは昆虫の神経細胞の働きを効果的に阻害する一方で、哺乳動物の神経細胞には殆ど影響しないことを確認しています。ラットに対する急性経口毒性の安全性に優れていることが示されています。また、テネベナールは防疫用殺虫剤ベクトロンRFL(第2類医薬品)のように、高い安全性が要求される“医薬品”にも配合されている有効成分です。オールサイドは防蟻業者様に手に取って頂きやすいよう土壌処理用、木部処理用ともに複数の取扱い会社から販売しております(図1)。今後も取扱い会社は拡大する予定です。オールサイドは「防蟻効力」「作業性」「安全性」に優れており、シロアリ防除現場での活躍が期待される次世代の防蟻剤です。本稿に掲載しきれなかった詳しい技術データww.allside.jp)。や施工事例は製品専用ウェブサイトで公開しております(https://w防蟻業者様や施主様から信頼してご使用頂ける薬剤であるため、今後もより充実した技術情報のご提供に努めていきます。値LD50は5、000㎎/㎏以上と、哺乳動物へ 供試薬剤オールサイド土壌処理用市販剤A市販剤B市販剤C無処理区暴露虫一次伝播虫二次伝播虫100%100%100%100%100%80%100%5%0%4%11agreeable No.66 April 2023/4表2 連鎖効果の検証結果(7日後の苦死虫率)図1 各取扱い会社の製品外観(土壌処理用)と会社名一覧18%22%8%3%0%
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