trix(4)有効成分「ノバルロン」による確実な効果(5)ベイトの経年変化による喫食低下が見られないトレロナATBSの開発経緯トレロナATBSの特徴(1)点検回数を減らせる(2)ステーションの設置間隔(3)新規ベイト基材「Puri-cellMaの高い喫食率BASFジャパン㈱では、2023年4月にノバルロンを有効成分とする維持管理型ベイト剤を上市いたしました。今回はその特徴や効果についてご紹介いたします。BASF(米国)では2004年に維持管理型ベイト剤を発売しておりましたが、シロアリの喫食性の改善やシロアリコロニーの早期死滅の実現、点検回数の削減を目的に、ベイト基材の改良・有効成分の変更などを行い、新たなベイトシステムを開発しました。米国では2018年にトレロナATBSを上市、その後2019年にはオーストラリアでも販売を開始いたしました。日本では、(公社)日本しろあり対策協会の認定取得に必要な試験を実施し、2022年12月しました。トレロナATBSは従来のベイト工法と異なり、ステーション設置時にベイトを同時に設置します。餌木を使わないため、シロアリのヒットが見られた場合、そのまま喫食を継続させ、早期のコロニー死滅が期待できます。餌木へのシロアリ接近を調べるための点検が必要ないため、点検回数が減らせる訳です。また、ヤマトシロアリに見られる、餌木からベイト剤への切り替え時にシロアリ個体が警戒し、ベイトを喫食しないまま逃げ出す現象も防ぐことができます。ステーションの設置間隔は、ヤマトシロアリの生育地域では最大で4・5m間隔、イエシロアリ生育地域では最大で3m間隔を推奨しています。トレロナATBSのベイト基材は、微粉砕セルロースパウダーに有効成分のノバルロンを0・5%含有させ、これを高圧で圧縮したタブレット状の基材(Puri-cell Matrix)ています。タブレット状のベイト剤はプラスティック容器に収められており、取り扱いも簡単です。BASF独自のベイト基材製造方法により、極めて速いシロアリのヒットが期待できます。ベイトへの交換の必要も無いため、シロアリの喫食を阻害しません。ノバルロンはコロニー内のシロアリに素早く伝搬され、喫食開始後、平均50日で駆除が可能です。またステーション1本に含まれる有効成分は十分に強い活性をもっており、また、有効成分量も比較的多く、標準的なイエシロアリの巣をステーション1本で根絶が可能です。従来のベイト剤では、シロアリに喫食され、ベイト剤を追加する必要がある現場が見られましたが、トレロナATBSの場合、通常その必要が無いことを試験でも確認できています。設置後1年以上経過したトレロナATBSのベイト剤と未使用のベイト剤を比較しても、喫食に影響がないことが確認されています。を使用し」BASFジャパン株式会社 筒井 信男10agreeable No.67 July 2023/7写真1 トレロナATBS(ステーションとベイト剤カートリッジ)14日に維持管理型ベイト工法第10号を取得いたトレロナATBSについて薬剤の解説
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