agreeable 第67号(令和5年7月号)
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亀井沢利仁株式会社アルパインエンタープライズ防除士の現場防除士の現場から毎月掲載される「防除士の現場」被害状況や駆除方法、新しい施工方法等について情報をいただき、私自身も知識として取り入れ、日々の仕事に取り組んでいます。今回は少し視点を変えて防除士の視点から皆様にお伝えできればいいと思っています。皆様は日々シロアリという生き物とどう向き合い、新しい工法や住宅事情に伴なった予防方法や駆除方法等研究し奮闘しているでしょうか。今、私自身が直面し、向き合っている事について今回は報告していきたいと思います。今現在私が向き合っているもの・・・それは「社員」です。弊社はおかげさまで40期を越えることができました。多くのお客様や企業様からご依頼頂き、信用・信頼を積み上げ、実績を積み上げてきました。今もがんばってくれている社員、今まで勤めてくれた社員、関わってくれた人達すべてのおかげだと思っています。とても感謝しています。そんな我が社にも、昨年から今年にかけて2名の中途入社の社員(A君、B君)が入社しました。募集しても集まらない、色々な求人サイト、知人の紹介等を使いやっとの入社を決めてくれた期待の新人です。もちろん2人はシロアリ業界未経験でした。入社前にも業務内容は説明済。本人達もSNSなどを利用し業界の事を少しは調べている様子でした。入社後、座学による知識の習得、現場実践による経験。皆様の会社にも研修を実施するように、我が社でももちろん新人教育を実施します。入社してから、先輩社員に同行し現場での実績を積んでいる際に、とある現場教育に同行した先輩社員からこんな話をもらいました。「ドライバーが使えません」「え??」私は電動ドライバー等の工具が壊れたのかと思いました。違います。入社したA君は自分で家具の組み立てや工作をした経験がほぼゼロだったのです。座学による知識の習得を実施し、現場での流れを写真など使い説明し、頭の中では理解している。現場での実践だけで大丈夫だな。と勝手に思っていました。A君にも話を聞いてみました。「仕事の内容は理解しています。見たことない道具ばかりです」私は反省しました。コミュニケーション不足だなと。一方的に私の話ばかり、教育の際も私が説明するばかりになっていたのではないだろうか。私自身は「見え覚えろスタイル」で教育を受けてきました。その方法しか知らなかった。もちろん時代背景から古き良きスタイルは今の時代に合わない。頭では理解していましたが実際に実践すると古き良きスタイルを発動していました。このままでは成長の場を私が奪ってしまいます。A君達が今後成長し、後輩が出来た時に私と同じような教育スタイ14agreeable No.67 July 2023/7                 

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