agreeable 第67号(令和5年7月号)
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県からの要請と作業開始猛威の始まり読者からの投稿香川県は、一一月一日、遺伝子検査の結果、陽性であることを確認したと公表し、同日から養鶏場の採卵鶏四万羽の殺処分を開始。四日までに埋却完了予定であることを発表しました。前回、前々回同様、一〇月三一日のうちに一一月一日には陽性確認が出次第消毒作業が始められるよう、県から香川県PCO協会へ消毒作業の打診があり、すぐにPCO協会から、しろあり対策協会へ消毒作業要請がありました。今回は感染拡大を防ぐため発生現場付近から半径約三キロ圏内を鶏や卵の移動制限区域とし、同じく三~一〇キロ圏内が搬出制限区域となりました。その結果、現場周辺の主要道六ヶ所に消毒ポイントが設けられ、畜産関係車両の消毒が始まりました。いよいよ、我々の出番です。今回は過去の経験から準備と対応もスムーズに進み、最短で作業に取り掛かることができました。一一月一日より県(自治体)からの要請で前回と同じく、六ヶ所ある消毒ポイントその第一報は嫌な予感がした矢先のことでした。「出たぞ~‼またまた出たぞ‼」一〇月三一日、観音寺市の養鶏場で高病原性鳥インフルエンザが疑われる事例が発生しました。この三日前の一〇月二八日に岡山県で今季初の鳥インフルエンザの発生が確認されていたため、県内の養鶏業者には不安や警戒感が広まり、「これは香川にも来るな」と嫌な感じがした矢先でした。前回発生した二年前には、三豊市で合計約百八十万羽を殺処分した経緯があり、すぐに自治体や県の畜産課、鳥インフルエンザ対策本部、JAの各関係団体は陽性確認に備え、殺処分や感染拡大防止に対する準備に追われる状況となりました。のうち、一ポイントを我々TCOの業者が二四時間三交代制(午前六時~午後二時、午後二時~午後一〇時、午後一〇時~午前六時まで)で畜産関係の通行車両を消毒しています。また、消毒作業は二名一組で行い、各社作業者のシフト表を作成し、日中の業務に支障をきたさないよう取り組んでおります。これから寒さも厳しくなっていきますので、作業に従事する者には身体の温まる飲み物や食べ物、使い捨てカイロなどを差し入れ、少しでも作業しやすい環境を作り、各業者もこれから長期化になることを前提に鳥インフルとの戦いを始めています。香川県しろあり対策協会 水科 賢司/虎尾 克博18agreeable No.67 July 2023/7作業例作業ポイント(JA大野原支店駐車場)         過去最大規模! 全国で1千万羽超え!高病原性鳥インフルエンザ の猛威再び

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