ホロマスティゴーテスの1種(図7)ホロマスティゴトイデスの1種(図8)ミクロヨエニアの1種(図9)ブルゲロリナ・チンクタ(図5)ホロマスティゴーテス・エロンガトゥム(図6)3agreeable No.67 July 2023/7J.Eukaryot.icrobiol.M:. 2023e12967etl. Noda文献₁) a(2023)シロアリに共生しています。体長は15〜45㎛です。細胞の先端から後端まで達するらせん状の鞭毛列を2または4本持っていますが、鞭毛列の生え際は細胞が強く盛り上がって、うね状になっていまします。細胞は卵型から釣鐘型で細胞先端はやや丸みをおびています、体長は種によって異なりますが、毛列の数は多く、12本程度確認できます。活発に細胞内へシロアリが摂食した木非常に小型の原生生物で体長は10〜18㎛程度、細胞は卵形をしています。ヤマトシロアリの仲間やオオシロアリに共生しています。細胞前端部から鞭毛が生えていますが、その本数も十数本ロアリに共生する原生生物の種です。この種は小泉によって台湾産のシロアリの1種からはじめ記載されましたが、同じ種が右の日本産の3種にも共生しています。細胞は洋梨型で、体長は20〜55㎛でオオシロアリに共生する原生生物の種です。細胞は釣鐘型で、体長は44〜65㎛です。鞭毛の列は密で、細胞の後端まで達します。鞭毛列にそって粒状の副基体が並んでいます。オオシロアリに共生しています。エロンガトゥムよりずっと大型ですが、やはり木材はまったく取り込みません。鞭毛の列がらせん状に細胞を取り巻いています。全体として、ニンジンのお化けのような印象です。す。このため、特に小型の個体では松かさのように見えます。この原生生物の種もシロアリが咀嚼した木材の破片を細胞内に取り込んでいることがありません。ホプロニンファと同様に、他の原生生物が木材を分解した産物を二次的に利用し、エネルギーを得ているのかもしれません。細胞内には粗い顆粒状の構造が観察できます。この原生生物の仲間は日本ではイエシロアリに共生材を取り込みます。細胞の後端部分には鞭毛が生えていない部分がありますが、この部分へ細長いらせん状の共生細菌が多数付着しています。このために、この部分にもまるで鞭毛が生えているように見えます。から数十本と少ないです。よくみると鞭毛の列はらせん状に並んでおり、やはりどんぐりで作ったコマのように回転しながら前進します。次回はより単純な体の構造をもつ原生生物をご紹介します。す。細胞の前端から鞭毛の列が普通2〜4本生じますが、列は体の前半部分までしか達しません。鞭毛列にそって粒状の副基体が並んでいます。細胞中心部に軸棹という棒状の構造があり、細胞後端から突出する場合が多いです。紡錘形をした原生生物で、ヤマトシロアリの仲間やオオ図4 スピロニンファ・ポルテリ A:染色標本 B:細胞の前半部分図6 ホロマスティゴーテス・エロンガトゥム A:未染色の細胞 B:染色標本図8 ホロマスティゴトイデスの1種図5 ブルゲロリナ・チンクタ A:未染色の細胞 B:染色標本図7 ホロマスティゴーテスの1種図9 ミクロヨエニアの1種 A:未染色の細胞 B:染色標本50〜200㎛程度です。鞭
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