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しろありNo.151

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概要

しろありNo.151

をあわせて行うことが多いようである。また,燻蒸処理が最も有効な駆除法と分かっていても,建物の立地や構造上燻蒸処理が困難である場合や,所有者が,燻蒸処理を望まない場合などについては,液剤処理による施工が必要となってくる。日本の家屋に対する液剤処理の効果については,施工例がまだ少なく,不明な点が多いが,今回,日本しろあり対策協会(以下 白対協 と略)中国支部岡山県支所が中心となり,岡山県内のアメリカカンザイシロアリ被害物件について,施工前後の被害状況の推移を詳細に調査しながら液剤処理施工を実施したので(表 ),その状況を報告したい。被害物件について本物件は,岡山県南西部にある民家である。近隣の広島県,兵庫県では,複数地域で被害が確認されているが ),同県内では初めての被害報告例として,地元の新聞にも取り上げられた )。建物は母屋,増築棟(それぞれ 階建ての居住棟。建物面積約 )と,倉庫(一部 階建て非居住棟。建物面積約 )から構成されており,すべての建物に被害が生じていた。建物周囲は農地であり,隣家とは離れている(写真 ,図 )。被害状況を写真 に示す。使用薬剤の選定居住空間に近い場所で使用されるため,カンザイシロアリ防除の使用薬剤には,表 に示す条件が求められる。木部処理剤の剤型としては,油剤,乳剤,フロアブル剤, 剤,水和剤,水溶性剤等があげられるが,油剤については,表 の について,条件を満たさない場合がある。本物件の施工には,表 の条件(土壌処理剤については 以外)を満たす,土壌処理剤 ミケブロック と木部処理剤 三共ミケブロック乳剤(木部処( )222F22F2F図 被害物件見取り図と施工箇所(施工箇所は丸で囲んだ部分。その他にも母屋と増築棟の天井裏,軒下等を施工)写真 被害物件全景