ブックタイトルしろありNo.151

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しろありNo.151

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概要

しろありNo.151

( )しろあり 年 月は じ め にイエシロアリは,九州の海岸部に多く生息し,家屋に多大な被害を与えている。海岸に立地する港湾施設でもイエシロアリ被害が数多く発生している。しかし,海上の構築物(浮き桟橋等),船舶の被害はこれまで 件しか報告されていない。海上の営巣は,極めてまれな事例と筆者も考えてきた。ところが,平成 年 月以降,浮き桟橋,クルーザーのイエシロアリ駆除相談が 件あった。通常の駆除では,被害部に液剤を注入するが,海上での液剤使用は,海洋への流脱が懸念され難しい。海洋汚染防止と早く確実な営巣駆除として,駆除ベイトを提案し,工事に立ち会った。浮き桟橋,クルーザーのイエシロアリ被害と駆除について報告する。被 害浮き桟橋,クルーザーの被害を次に示す(写真)。クルーザーキャビン天井に分巣構築による隆起。キャビン天井桟木に被害。機関室に蟻土,蟻道があった。職蟻が小さく,シロアリの活性は鈍く,羽アリの発生もないことから, 年目の小さい営巣と推定した。船尾蟻土の状況から,クルーザーに羽アリが飛来し,船底構造材 欠損部から内部に侵入,船尾構造材に営巣したと推定された。報 文浮き桟橋,クルーザーのシロアリ被害報告廣 瀬 博 宣写真 クルーザー外観 写真 船底構造材侵入部写真 キャビン天井の分巣隆起と外気孔