ブックタイトルしろありNo.151

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しろありNo.151

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概要

しろありNo.151

になるのかを計測した。実験方法(写真 , )イエシロアリの巣と水取り場を結ぶ通路に硝子板を使い,シロアリが動く様子が見えるようにした。設置後,数ヶ月間放置し,シロアリの動きが落ち着いたところでビデオを撮影し,タイムレコードを表示し 点間距離の通過時間を計測した。距離はとし,数回計測をした。( )かった。また,パニック時には,シロアリが一斉に同じ方向に逃げるため,ぶつかることは無く,時速に直すと 程度進むことがわかった。イエシロアリの行動は,半径 と言われているが,この実験結果より,イエシロアリは片道 時間程度で行動しているのではないかと推測できる。ま と めシロアリは湿り気のある場所を好み上がってくる事がわかった。この結果より,シロアリの侵入箇所を特定する際に参考になればと思う。異なるコロニーが接触した際,兵蟻が戦い続けることより, 軒の家屋で被害が途切れていない場合,つのコロニーから加害されている可能性が高く,つのベイトボックスで駆除が可能であると考えられる。シロアリは,通常,時速 程度の速度で活動しているが,非常時には時速 程度の速度で逃げる。穿孔や調査時にシロアリが逃げることを考えると,確実な駆除にはベイト工法が望ましいと考えられる。今後も様々な実験を行い,イエシロアリの生態を確認していきたい。(廣瀬産業 )写真 距離計測写真 測定ライン決定また,水取り場を棒でたたき,シロアリにパニックを起こし,一斉に逃げる際の通過時間を同様に計測した。結 果計測結果を表 および に記す。通常時は,双方向にシロアリが動いているため,シロアリ同士がぶつかり,時間がかかっているようだったが,平均でも 時間に 程度進むことがわスタート ゴール距離時間 ( ) ( )通常時スタート ゴール距離時間 ( ) ( )パニック時表 通常時のイエシロアリの歩行速度表 パニック時のイエシロアリの歩行速度