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しろありNo.151

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概要

しろありNo.151

葉樹に対する腐朽力の方が強く,道産針葉樹の中ではアカエゾマツが最も腐朽を受けやすく,次いでカラマツ,トドマツの順となる。腐朽により,木材の曲げ強度は著しく減少するが,このように強度が減少するのは,ナミダタケが木材の主成分であるセルロースを分解してしまうためである。被害の概況被害のあった建物(写真 , )宮城県 市の集会所,周囲は北側に川が流れる田園地帯木造平屋建て(在来工法) 床面積壁内,床板共に断熱材は不使用。床下は土壌建物の改修歴昭和 年頃 校舎として建設昭和 年 校舎の床板を含む床組み,柱などを再利用して,集会所として改修された。当時の床面積は 。平成 年 バリアフリー改修工事を含む増改築(増築面積 )。建物東側(現在のトイレ部分脇)にあった玄関を,南側に玄関ホールとして増築,スロープをつけ車椅子利用者にも対応した。北東側にあったトイレに障害者用トイレを設置,ホールも同時に拡張した。調理室は元来のコンクリート床にスタイロフォームを敷き,さらにコンクリートを流し込み嵩上げしてバリアフリー化を図った。平成 年 月 ホールと廊下の床板が陥没し修繕をした。子実体や菌糸を認めたが,ナミダタケの被害である認識はなく,被害材のみ交換し,防腐防蟻剤を塗布して復旧した。平成 年 月 修繕したばかりのホール床板の近くが陥没(写真 )。単なる腐れでないことに気付く。平成 年 月 ナミダタケの可能性があるとして予備調査実施平成 年 月 ナミダタケとして対策を立てるための本調査実施( )写真 建物外観(増築された玄関ホール)写真 建物外観(増築されたホールとトイレ)写真 ホール床板の陥没した穴