ブックタイトルしろありNo.152

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しろありNo.152

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概要

しろありNo.152

底辺からまで砂壌土を詰めた。の高さまで砂壌土を詰めた円筒には,ふるい分けした造粒材料または砂壌土をの高さまで詰め,その上に餌としてオウシュウアカマツ( )の木片( ,厚さ)を設置した。もう一方の円筒には,イエシロアリと餌としてのろ紙を投入した。円筒の上端開口部はアルミホイルで軽く閉じ,容器全体は恒温恒湿槽( ,相対湿度%)に日間静置し,シロアリの行動を観察するとともに,粒子層へのシロアリの侵入距離を計測した。材料はゼオライト原石破砕物とほぼ同等の吸放湿性を示し,粉末ゼオライトにセメントを%混入して造粒しても,元のゼオライトの吸放湿性がほぼ維持されることが確認された。さらに,現在シロアリ物理バリアとして用いられている石粉造粒材料の約倍の吸放湿性を持つこともわかった。表は,ふるい分けしたゼオライト造粒材料の各画分について,シロアリ貫通試験開始から週間後の試料層へのシロアリ侵入深さを示す。侵入距離はシロアリが粒子層を貫通したことを示し,カッコ内の数字は貫通に要した日数を示す。対照試料である砂壌土の層は全て, 日以内に貫通されたが,ゼオライト造粒材料は全ての試験体(粒子径)において,粒子層に侵入されるものの,貫通されることはなかった。粒子径がの場合は粒子層の下端において粒子が職蟻の口器によって運搬されているのが,また以上の粒子径の場合はシロアリが粒子の隙間に侵入しているのが観察された。しかし,いずれの粒子径範囲においても貫通されることがなかったのは,層内の粒子がある程度密に詰まったことにより,( )図室内試験用字型ガラス試験容器結果と考察ゼオライト造粒材料の吸放湿試験の結果を図に示す。含水率変化は,吸湿過程回の平均値が%,放湿過程回の平均値が%であり,また標準偏差が極めて小さいことから,ゼオライト造粒材料は環境の湿度変化に対応して安定した吸放湿性を有することが確認された。またゼオライト造粒図相対湿度変化に対するゼオライト造粒材料含水率変化表ゼオライト造粒材料のシロアリ貫通試験結果粒子径( )侵入距離( )貫通試験体数平均侵入距離( )標準偏差試験体試験体試験体( )砂壌土