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しろありNo.153

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概要

しろありNo.153

化要因等による耐震性の低下が懸念される。耐震診断に関しては,自治体の補助により無料で実施できる場合もあるため早期の診断が望まれるが,しかし,耐震性の不足が明らかになったとして,その後に必要な耐震改修は,個人所有物への公的資金の投入が困難なことから,融資の実施にとどまっている自治体が多いのが現実である。今後,耐震改修の費用的側面を主軸とした対策を講じていく必要がある。今後住宅を建て替える際に選択する構造とその理由今後,住宅を建て替えるとしたら,どのような構造を選択するかさらにその選択理由(選択理由に関しては複数回答)について図に示す。められなかった。引き続き,住まい手の意識および維持管理努力の向上が望まれる。工務店調査調査対象工務店の概要調査対象工務店は, 建設業者便覧)を基にして沖縄県を除いた都道府県のうち,建築,大工の完工費用が多い件を抽出し,アンケート調査表を送付した。件中件回答が得られた。うち木造住宅の施工実績のある件を有効件数として集計した。得られた有効回答から施工実績の木造住宅の構造タイプを図に示す。階建て以下の在来軸組工法が%を占め, 階建てと合わせて%となった。( )0%10%20%30%40%50%60%70%80%90%100%地震・台風に強い腐り・白蟻に強い費用デザイン住宅設備健康・室内環境自然環境に配慮その他図住宅の構造選択とその選択理由在来木造は健康・空気環境や自然環境に配慮とする回答が多く,一方,その他の構造では,地震・台風に強いや腐り・シロアリに強いといった構造上の安全性に関わる回答が多い。依然,在来木造の構造性能が劣るとする意識が住まい手に根付いていると推察される。震災では在来軸組工法の被害が目立ち,住まい手の意識にそのような風潮が広がっていたと思われる。しかし,現在では法規定の強化により在来軸組工法が構造的に劣るといったことはなく,住まい手の意識と現状のずれを伺わせる結果となった。住まい手調査のまとめ戸建住宅の耐震性および耐久性に関わる住まい手の意識や維持管理実態をアンケート調査により明らかにした。一部調査項目で年調査の結果と比較したが,いずれも同様の結果を示しており,大きな変化は認その他6%ツーバイフォー工法6%軸組工法3階建て6%軸組在来工法(平屋及び2階建て)82%図調査工務店の施工実績2274134410    10    20    30    40    50構造用合板その他の石膏ボード木造系の筋違いを使用鉄筋の筋違いを使用面材と筋違いの併用その他図耐力壁の仕様工務店調査結果耐力壁について耐力壁の施工に関する回答を図に示す。面材と筋違いの併用が%,木造系の筋違いの使用が%と多数を占めた。筋違いの断面寸法につい