ブックタイトルしろありNo.153

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しろありNo.153

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概要

しろありNo.153

ベイト剤の投与容器の中央部は全くの空洞である。シロアリは内周壁に設置した餌木に集まっているが,容器の蓋を開ければ,餌木の喫食状況とシロアリの集まり具合を直に見ることが出来る。勿論,土砂の堆積もないので,それを取り除く必要もない。したがって,ベイト剤投与に際しての刺激がなく,新聞紙に包みさらにネットに入れたベイト剤を容器の中央部へシロアリに気づかれないように,そっと,そして静かに投与する(図)。ネットに入れることで投与の刺激を少なくする。もちろん,ネットに入れたベイト剤はその回収を容易にする。容器の掃除餌木には寿命がある。それは地域により季節によって異なるが,一定期間に餌木を取り出して,新しい餌木に置き換える必要がある。また,ベイト剤を喫食した集団が絶滅した後は,ベイト剤を回収し,新たに餌木を入れて,維持管理システムに移行する必要がある。この為には,餌木を全部取り出し,或いは食べ残しのベイト剤の回収後は容器の掃除(クリーニング)が必要である。従来の容器にはその内壁に突起部があり,掃除をするのが大変であった。アゴラトラップはその突起部を無くすことに成功した。その結果,掃除が非常に簡単に出来る様になった。更なる進化もっと効率よく,もっと効果的に,もっと早く駆除が出来ないか,器具などはもっと安くならないか等の要望がある。特に,基礎断熱工法への対応は最も急務である。( バックアップ)( )