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しろありNo.153

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概要

しろありNo.153

被害個所があり大引き,束が交換されておりその大引きにかかっている土台にはかなり以前のシロアリの食痕があった。建物の北側の束や土台に木栓を打って穿孔処理した箇所が見られた(写真)。木栓が浮上がったり抜け落ちている箇所もあり,昭和年のクロルデン使用禁止以前に施工が行われた可能性が高いと考えられる。濱名惣社神明宮本殿濱名惣社には,県支所から社名の参加で,ホームサービスダイチョー近藤祐介氏をリーダーとし調査を行った。小さな建物が棟調査対象であるが,建物は束柱もなく土台が石の上に置かれているため床下は低く入ることはできないので,周囲から目視のみの調査である。結果建物は丘の上に建てられており(写真),水はけも良く食害,腐朽の発生もなく問題の箇所はな( )かった。文化財では無い建物手前にある鳥居(写真)には現在シロアリが生息している。本殿に接している為,早期に防蟻・防腐対策を講ずる必要がある。楽寿館楽寿館(写真, )には,静岡県の担当者,当地の担当者は勿論,非常に工芸的にも繊細な建物である為に,静岡県文化財保護審議会委員の建部恭宣先生にも立ち会っていただき,協会からは檜垣会長,中島蟻害・腐朽検査委員会委員長もお呼びした。また,愛知県からアイキ田中研一氏も参加し,県支所から社名の参加で,富士防疫江本和夫写真写真鳥居楽寿館平面図写真