ブックタイトルしろありNo.153

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しろありNo.153

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概要

しろありNo.153

氏をリーダーとし,蟻害・および腐朽の調査を行った。結果建物が傾斜地に建っているため,建物北側(玄関周辺)は水はけが悪く(写真),日当たりも悪いためシロアリ被害および腐朽の発生が多く見られた。建物南側は床下も高く水はけも良い状態である。調査できた範囲の建物の床下には,腐朽,シロアリ被害が認められ,雨漏りが原因のシロアリ被害,腐朽箇所もあり(写真, ),過去に改修工事,部分的な補修工事が行われた形跡も見受けられた。なお,調査の詳細の状況ついては,楽寿館蟻害・腐朽検査報告書に記載してある。また,建築面積(平屋建て)のうち床下調査できた範囲が全体の分のほどで,建物が文化財のため床下への侵入口を新設することもできず,調査不能箇所が出てしまい,今後に課題を残した。まとめ回の文化財蟻害・腐朽検査を終えてその意義と責任の大きさを痛感している。当支所と文化財保護行政とのつながりが強化されつつあること,このような目に見える成果を発表することによって,今まで折衝してきた他の分野の行政(建築・農林・消費者・保健所等)ともさらに深い関係に発展させる素地が出来たように思う。また,過去,協会の知名度を高めるために行われてきたラジオスポット,タウンページ掲載などの宣伝広告費を,より効果的な方法に変換でき,しかも一般県民への啓蒙活動も同時に出来るようになったこと,いつも競合相手としか考えられなかった協会員が同じ目的に向かって協力できるようになったことは非常に大きい成果である。マスコミへの協会知名度も当然上がっている。同時に,制度は出来ているが,実際には有効活用され( )写真ホール外観写真土台の腐朽およびシロアリの食害あと写真霧除けの腐朽写真軒下の接写