ブックタイトルしろありNo.154

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しろありNo.154

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概要

しろありNo.154

( )しろあり年月はじめに筆者は去る年月日日の約週間,ケニアにおける森林・植林育種事情調査を行った。ナイロビまでは羽田から関西空港,ドバイを経ての約日半の長旅であった。ケニアの首都ナイロビは南緯度というほぼ赤道直下にもかかわらず標高が高いため,この時期は夏の軽井沢のような涼しさ,そして乾季であった。ケニアのお国事情今回,筆者はケニア森林研究所(以下, )のスタッフと協力して調査を行った。ケニアは国土面積の約割が乾燥半乾燥地域である。そのような国土事情を背景に, のスタッフは乾燥耐性のある樹種,特に土着の早生樹(以下,メリア)(写真乾季には水分蒸散を押さえるためか葉を落としている)という樹種を用いて積極的に植・育林を進めている。ケニアでは電力会社が電柱に使用するため, 早生樹のユーカリ( )(写真こちらは乾季でも葉はつけたまま,心なしか,葉はしんなりしている)を大々的に植林している。しかしユーカリが外来種であること,メリアが木材の密度が高く,高級家具等として高値で売買されること,そして耐蟻性に優れていることから,メリアに力を入れて植・育林を行っていきたいとのことである。実際,農家報文ケニアの森林・植林育種事情調査とシロアリ採取記大村和香子写真メリアの写真ユーカリ写真メリアの実