ブックタイトルしろありNo.154

ページ
27/56

このページは しろありNo.154 の電子ブックに掲載されている27ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

しろありNo.154

ブックを読む

Flash版でブックを開く

概要

しろありNo.154

るとのことで,キトゥイはちょうど中間地点のようだ。なおラクダは食用として中東に輸出されるそうである。キトゥイ支所付属の宿舎に戻り,なんだかんだと汗だくになった体を洗おうとシャワー室へ。しかし乾季のため水が出ない,使えない。無論トイレも水を汲んできて使うはめになった。ケニアは国土面積の約割が乾燥半乾燥地域にもかかわらず,電源供給の約割を水力発電に依存している。そのため,当然のように長時間停電する。停電の合間を縫って電気やかんでお湯を沸かして行水したが,キトゥイでの日間は水と電気のありがたさが身にしみた滞在であった。なお,ナイロビの事務所も使用可能なトイレはつだけで,無論水は流れず,たいへんな状態であった。キトゥイをあとにして,次はケニア山の麓のニエリ(図)にあるのニエリ支所に向かった。ニエリは高地にあり,キツイと比較して降水量も多く,付近にはコーヒーや某社のパイナップルのプランテーション農場が広がる。ニエリ支所はの施設の中では最も多くの樹種の養苗を行い,種子の生産・供給拠点となっている(写真, )。それでも水の安定供給は最重要課題であり,付近の農家を訪問した際には,農業用水となる河川を有している農家が使用人も多く大規模な農地,植林地を抱えていた。キトゥイとは真逆の快適な日間を過ごしたのち,ナイロビに戻ってきた。この週間,言いようのない物足りなさを感じていた。そう,シロアリと戯れていないのである。そこで, のスタッフに土曜日にシロアリ採取につきあってくれる方を紹介してほしいと頼み,翌日,短時間ではあったが,シロアリ採取ツアーが実現した。の女王王を拝む翌日,乾季がはじまったばかりということもあって,ナイロビはあいにくの雨模様であった。まずの構内で立木表層に形成された蟻道から属のシロアリを採取し, その後,大学の構内に移動して, 属のシロアリや属のシロアリを採取した。このようなウォーミングアップを経て,最後に属のシロアリの塚堀りに挑戦した。場所はナイロビから西にほどのティーカという町で,近くには電力会社が所有する広大なユーカリ植林地が広がっている。公道の脇だから掘ってもいいという案内人を信じ,鍬で塚を崩していく(のを私( )写真のニエリ支所にて,スタッフと写真ニエリ支所構内の苗畑写真塚掘り