ブックタイトルしろありNo.154

ページ
33/56

このページは しろありNo.154 の電子ブックに掲載されている33ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

しろありNo.154

ブックを読む

Flash版でブックを開く

概要

しろありNo.154

バネ弱で,バネ強でであった。変色し腐朽が疑われる部分の測定値はバネ弱で,バネ強でであり,同じく腐朽が疑われる部分ではバネ弱で,バネ強でであった。この結果は, と部は明らかに腐朽していることを示している。写真の場合,釘周りに出来た黒い変色部分での測定値はバネ弱で,バネ強でであった。健全と思われる部分ではバネ弱で,バネ強でであった。従って,この釘周りの黒変部は,腐朽していないと判断できよう。おわりにここでは,実際の腐朽判別に対して例だけを,それも比較的明瞭な結果を生じたもののみ示したが,簡単な用具で腐朽の有無,あるいは腐朽の程度を判定する可能性が示されたと判断している。なお,突き刺す部分の針先の長さを調節することで,より深い部分を対象に診断することも可能となろう。いずれにせよ,ここで紹介した診断具は,まだ改良しなければならない点が多々あるが,簡単な用具で作れる硬度計とその利用について,白対協会員の皆様に関心を持っていただければと思い原稿を作成した。実際に作り,使用することがあれば,使用に際しての改良点などの意見を寄せていただければ幸いです。(東京農工大学農学府)( )写真診断具を適用した実際に腐朽している木材変色しており腐朽が疑われる部分健全と思われる部分