ブックタイトルしろありNo.155

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しろありNo.155

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概要

しろありNo.155

( 24 )地震の半分以下であった。建物被害の多くは地盤の崩落などの影響が大きいと考えられている3)。 但し,阪神・淡路大震災と同様に土葺き瓦や土壁の非常に重い仕様の伝統軸組,壁の偏った配置や一面がほとんど開口などで偏心しやすい,接合部の補助金物が不備で筋かいが外れたり,柱脚の抜けだしなどがあった建物,無筋の基礎や壁内部の腐朽があった老朽建物の被害が顕著であった(写真5~8)。 2007(平成19)年7月の新潟県中越沖地震(M6.6)では死者14名,全壊1,244棟の被害が発生した。中越地震同様に地盤の影響が大きく,土壁等で重くかつ壁配置のバランスの悪い住宅での被害が顕著であった(写真9,10)。写真5 大傾斜で危険と判定された店舗住宅写真7 1階が層崩壊した土壁の古い住宅写真6 基礎の破断で危険と判定された住宅写真8 層崩壊した元茅葺屋根老朽建物写真9 1面大開口で大傾斜写真10 土壁, 瓦屋根の重い古い住宅