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しろありNo.155

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しろありNo.155

?研究発表会?ベイトボックスで判明したシロアリの生態廣瀬博宣 ( 39 )しろあり No. 155, pp.39―46. 2011年1月1. はじめに イエシロアリ用駆除ベイト?ブリングシステム?を開発販売して6年が経過した。販売数は毎年増加し,約7,600箇所で使用された。普及指導のため訪れた建物は350箇所,訪問回数は1,400回に及ぶ。現場では被害調査,ボックス設置場所選定,設置方法,ベイト剤の追加要否,営巣の死滅確認などを指導した。羽アリが発生するなど4年以上経過した営巣の駆除では大きな問題は発生していない。一方,3年以下の若い小さな営巣については,ベイト剤の初回投与量を半分にするなど細かい対応を迫られた。これら対応の過程で判った小さなコロニーの生態と,その駆除対応について報告する。 2. ブリングシステムの構成 ブリングシステムはブリングボックスとブリングベイトで構成されている。シロアリが活動する場所にブリングボックス1~2個を設置し,ブリングベイト(毒餌)を投与し,イエシロアリを駆除する。2.1 ブリングボックス ブリングボックス(写真1)はシロアリが好む蒸煮材のボックスと断熱蓋で構成されている。 各部材 ① 蒸煮材ボックス 250×330×38㎜     ② 断熱 蓋      295×375×16㎜2.2 ブリングベイト ブリングベイト(写真2,3)は白色固型コイン状のブリングベイトA剤と薄褐色粉末のブリングベイトB剤で構成されている。各剤はシロアリが好む蒸煮材の粉末を含有し,A剤にB剤と水をかけることで,優れた誘引性,喫食性を実現する。 商品名:ブリングベイト 有効成分:ビストリフルロン 0.5% 製  造:住化エンビロサイエンス㈱ 駆除期間:平均2~3ヶ月 A)ブリングベイトA剤(写真2)  形状:白色固型コイン状(直径20×厚さ3.2㎜)  成分:ビストリフルロン,蒸煮材粉末,増量剤  特長:A剤は水をかけると,自重の約2倍の水を含有する。写真1 ブリングボックス写真2 ブリングベイトA剤 B)ブリングベイトB剤(写真3)  形状:薄褐色粉末  成分:ビストリフルロン,蒸煮材粉末,増量剤