ブックタイトルしろありNo.155

ページ
43/52

このページは しろありNo.155 の電子ブックに掲載されている43ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

しろありNo.155

ブックを読む

Flash版でブックを開く

概要

しろありNo.155

( 40 )2.3 蒸煮材・蒸煮材粉末 カラマツを高圧高温の蒸気で長時間蒸した蒸煮材は,シロアリが好んで食害する。ブリングボックス枠木にはこの蒸煮材を用い,ブリングベイトには蒸煮材粉末を添加した。2.4 有効成分:ビストリフルロン ブリングベイトは有効成分として,ベンゾイルフェニルウレア系脱皮阻害剤ビストリフルロンを0.5%含有している。3. 若い小さな営巣駆除の問題点 3年以下の若い小さな営巣駆除では,次のような問題が発生した。1) ベイトボックス内のシロアリが少ない。2) ベイト剤の喫食量が少ない。(写真4)3) 枠木を加害し,ベイト剤を喫食しない。(写真5,6)4) 枠木に職蟻が集まり,ベイト剤を避ける。(写真7) このような現象が確認されたが,2,3ヶ月後シロアリはすべて死滅した。ボックス,被害部どちらにもシロアリの生息はなく,ベイト剤による営巣壊滅と判断した。しかし,壊滅に至る経過を写真など画像で報告しづらいことが問題となった。若い小さな営巣の駆除でも経過を目視,撮影でき,施主に説明し易い方法への改善が求められた。写真3 ブリングベイトB剤写真4 ベイト剤の喫食量が少ない事例 写真6 枠木を加害する若い職蟻写真7 枠木に集まった若い職蟻と兵蟻写真5 枠木を加害しベイト剤喫食量が少ない事例