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しろありNo.157

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しろありNo.157

( 34 )る5)。その他,防虫作用もある。生薬名はレイリョウコウという。 ヨモギ(Artemisia princeps Pampanini 写真3)は本州から九州,小笠原諸島,朝鮮半島に分布し,山野に普通に見られる多年草である。形態は草状60 ~120㎝で,根茎は横走し匐枝を出す。茎はそう生し縮毛がある。薬効は鎮痛,収れん,止血作用があるとされ腹痛,腰痛,止血,腫物,下痢などに用いられる5)。生薬名はガイヨウという。トナムなどの山地の樹陰に生える。形態は樹高約80㎝で茎は鈍い4綾で,葉はやや肉質である。花は,枝先へ穂状につき,紅紫色で大形でもっぱら藍染めとして使われている。解毒作用,及び水虫,皮膚病あせもなどに効果がある5)。写真3 ヨモギ写真4 トウガラシ写真6 イジュ写真5 リュウキュウアイ トウガラシ(Capsicum annuum L 写真4)の形態は草状約60㎝。茎は多数分布し全体にやや無毛。葉は互生し,長柄で卵状皮針形,尖頭で全緑である。花期は6月~7月。薬効はカプサイシンによる消化機能を旺盛にすると考えられ,健胃薬,食欲増進,消化促進,唾液分泌促進等の効果がある5)。生薬名はバンショウという。 イジュ(Schima wallichi(DC.)Korthals spp.liukiuensis(Nakai)Bloem. 写真6)は琉球列島,小笠原諸島から広く東南,東アジアに分布する常緑の高木で樹高は10mを超える。葉は長さ10㎝,幅は3~4㎝である6)。沖縄ではイジュの花が咲くと梅雨に入ると言われている。薬効として魚毒性がある。海岸で潮が引いた後の水たまりでイジュの樹液を水たまりに流すと魚が浮いてくる。その他建築用材,仏壇の材料として使われている。 リュウキュウアイ(Strobilanthes cusia(Nees) O.K. 写真5)は沖縄,小笠原諸島及び,台湾,タイ,ベ