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しろありNo.159

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しろありNo.159

143.2 異なる炭素源による成長の差 本試験において炭素源として使用した4種類の糖のうち, すべての菌株でキシロースでの成長が明らかに遅かった。Termitomyces 属はキシラナーゼを持つとの報告もある7, 8)。しかしながら, この結果はキシランの骨格をなすキシロースがオオシロアリタケの炭素源として重要ではないことを示唆している(図2)。 T-25ではグルコース, スクロース, マルトースの間に有意な差は見られなかった。しかし, T-11, T-26,NBRC 33275ではスクロースおよびマルトースに比べ,グルコースでの成長が遅かった。また, T-3ではスクロースの成長が最も速く, グルコースとマルトースには差はなかった。一般的に最も代謝に適した糖であるグルコースより, 二糖であるスクロースやマルトースでの成長がやや良い傾向を示したことは,おそらくシロアリとの共生生活と関連すると思われ, 今後の検討課題である。図2 炭素源の異なるマツタケ培地における各菌株の成長。   エラーバーは標準偏差を示す