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概要

しろありNo.159

TERMITE JOURNAL 2013.1 No.159 33写真6  丁度うまく倒れ, 人災にはならなかった。写真4  用宗潮害防備保安林写真5 原 因はシロアリ, 腐朽により自重が支えられなくなった。写真7  もう少しずれていれば更に大事になっていた。性化を考えると, 一概に物は言えない。今後この防備保安林をどうするのか, 興味を持って見守っている。3.事例② また同年, 三保の松原を調査することがあって, 三保水族館内の松の調査をした。その時発見されたのが(写真10・11・12・13)である。たまたまテレビ局が同道したので, 我々が内部を確認する為に穿孔した10㎜の穴からファイバースコープを入れてみた。中はまさに空洞でありシロアリの姿が見える。スコープはまたたくまに兵蟻の体液を浴びて使えなくなった。場所が休憩スペースの広場であり, 万一のことを考え, 静岡市文化財課に進言して伐採してもらった。伐ってみると我々の想像通り形成層を残し空洞であった。松の樹体が傾いて立っていたから, その倒木の危険度は小さなものではなかったろう。腐朽は見られなかった。上部写真3 潮害防備保安林のマツ