ブックタイトルしろありNo.161

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概要

しろありNo.161

26 T e r m i t e J o u r n a l 2 0 1 4 . 1 N o . 1 6 1【浴室種類別建物数】 図4に浴室種類別にみた建物数を示す。ユニット形式の浴室が大半を占めており, 在来型の現場施工による浴室は全体の1/ 3程度を占めるに過ぎない。ユニットバスは工場で部品が作成され, 現場で組み立てられるものであるが, 各種水密性試験を実施して設置される結果, 非常に防水性能の高い浴室を作ることが可能である。その結果として, 床下や壁内の腐朽などの被害の低減に貢献している。築年数別にユニットバス比率をみたものが, 図5である。ここ20年程度でユニットバスが急増していることが分かる。 なお, 古い住宅では浴室を有しないものもかなり存在しているようであるが, ユニット形式になっているものは, どこかの時点でリフォームをした結果と思われる。【築年数別蟻害発生率】 図6にA区分とB区分のデータについて築年数別蟻害発生率を示した。C区分については, ほとんどの築年数で高い値を示すため, ここからは除外している。 この図より, A区分の建物, すなわち保証が切れた物件はその後に再処理をしなければ, 指数関数的に被害が増大することが分かる。それに対してB区分の建物, すなわち保証期限内の物件は, 築年数10年未満の建物であれば被害発生率はほぼ0%であるが, 築年数が10年以上になると被害発生率が4~6%に上昇してくる。 築10年未満の被害はおそらく初発の被害と考えられるが, 築年数が20年から30年以上経過して発生した被害は再発被害と考えられることから, 一旦被害を受けた建物の再発率は高いことが推測される。05001,0001,5002,0002,5003,0003,5004,0001,8243,371127在来ユニット無し建物数(戸)図4 浴室種類別建物数100%80%60%40%20%0%ユニットバス比率(%)築年数(年)0-5 6-10 11-15 16-20 21-25 26-30 31-35 36-40 41-45 46-50 51年以上図5 築年数別ユニットバス比率100% 80% 60% 40% 20% 0%0-5 6-10 11-15 16-20 21-25 26-30 31-35 36-40 41-45 46-50 51年以上ベタ基礎比率(%)築年数(年)図3 築年数別ベタ基礎比率築年数別蟻害発生率(%)0% 20% 40% 60% 80% 100%0-45-910-1415-1920-2425-2930-3435-3940-4445-4950-5455-5960-6465-6970-7475-7980-8485-8990-9495-99100-104110-114A区分B区分築年数(年)図6 築年数別蟻害発生率