ブックタイトルしろありNo.161

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概要

しろありNo.161

30 T e r m i t e J o u r n a l 2 0 1 4 . 1 N o . 1 6 15.調査概要 調査は, 参加者を4班に分け, 1班が大川島海水浴場で, イエシロアリの営巣掘り出しを行った。掘り出した巣は, ブルーシートで梱包し, 軽トラックに載せ,総合運動公園に運んだ。 残りの3班は, 阿久根市総合運動公園敷地内で, 公園樹木の蟻害調査を行った。 運動公園内樹木のシロアリ被害は, 12 ヶ所で, ヤマトシロアリ被害6ヶ所, イエシロアリ被害4ヶ所, 被害のみで生息なしが2ヶ所であった。6.巣の掘り出し 大川島海水浴場での, イエシロアリ巣掘り出しを紹介する。営巣は, 海水浴場トイレ前の海紅豆の樹木根元になされていた。海紅豆の外観を写真4に, 海紅豆の蟻土を写真5に示す。 海紅豆の枝を一部伐採し, 巣掘り出しのスペースを設け, 樹木の周囲を掘り始めた(写真6)。 樹木周囲に深さ60㎝程の溝を掘り, 少しずつ樹木側の土を崩した(写真7)。土の色の変化を見極めながら,崩していくと, 砂地の中から, 巣の外殻である粘土が現れた(写真8)。巣の外殻確認により, 掘り出しのペースも上がった。 外殻を壊さないように, 土の色の変化に注意しながら, 巣側面をさらに掘り進めた(写真9)。巣側面の掘りだしが終わり, 外殻が露わになり, 巣の大きさも確認できた。巣が割れないように, 注意しながら, 巣下部の掘り出しを行った(写真10)。写真2 本部席設置状況写真3 調査前の朝礼写真4 イエシロアリの巣があった海紅豆写真5 海紅豆に構築された蟻土