ブックタイトルしろありNo.163
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しろありNo.163
38 T e r m i t e J o u r n a l 2 0 1 5 . 1 N o . 1 6 3研究発表Presentations at the research Meeting1.はじめに 平成26年, 鹿児島県の工場でアメリカカンザイシロアリの被害が確認された。鹿児島県しろあり事業協同組合は, 平成26年5月より平成26年12月まで, ムースエアゾール, ピペットノズル, AE検出器, 高所作業車などを用い, 被害建物のアメリカカンザイシロアリ駆除工事を行った。その概要を報告する。2.被害の概要 工場は明治時代に開設され, 改修増設が繰返されたが, 木造の古い大型建築物も現存している。その木造建築物4棟にアメリカカンザイシロアリの被害が発生した。各建物の被害状況を示す。1)建物A(写真1)建物構造:木造平屋石蔵造り建築面積:約400㎡被害状況: 建物床面を調査し, アメリカカンザイシロアリ虫糞の落下24箇所を確認(写真2)。2)建物B建物構造:木造平屋石蔵造り建築面積:約300㎡被害状況: 建物床面を調査し, アメリカカンザイシロアリ虫糞の落下4箇所を確認(写真3)。 入口の靴箱, スノコの被害も確認。 靴箱を除去した際, 底板裏側に生息しているアメリカカンザイシロアリの職蟻を確認(写真4)。鹿児島県でのアメリカカンザイシロアリ駆除報告有限会社大和消毒 永江 正治 廣瀬産業株式会社 廣瀬 博宣写真1 建物Aの小屋組み構造写真2 建物Aの床に落下した虫糞写真3 建物Bの床に落下した虫糞