しろありNo.165
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21Termite Journal 2016.1 No.165 大きさ別に4段階(A:2㎜未満, B:2〜4㎜未満, C:4〜6㎜未満, D:6㎜以上)に分類し, 1個の食害痕について1点~4点の点数を割り振り, 合計の食害ポイントで比較した。試験結果を表2, 3に示す。 ポリエチレン(現行品)で表面傷が有る場合は, 写真のように外被を貫通する酷い食害や, 凹み傷が確認された(写真13~14)。しかし, 新防蟻材料は表面傷が無い場合は全く食害を受けず, 表面傷が有る場合でも軽微な食害痕が確認されるのみであった(写真15)。のものを用意した。2)試験方法 試験は前述の室内人工飼育コロニーにてケーブル試験体を餌木と交互に設置した後, カバーで全体を覆い暴露することにより行った。 用いた試験体の個数は各試験材につき10本, 計20本とした。 その後, 4ヶ月後に取り出し水洗い後に, 試験体のシロアリの食害を目視で確認後, 食害痕についてデジタルマイクロスコープを用いてその直径を計測した。(写真8~12)写真8 試験前(新防蟻材料)写真11 4ヶ月終了後(取り出し)写真9 試験前(餌木と交互に設置)写真12 水洗い後写真10 設置完了(試料全体にカバーを設置)表2 試験結果(食害痕の個数(変色含む))表面傷新防蟻材料ポリエチレンABCDABCD無00006500有1100332211表3 試験結果(食害ポイント)表面傷新防蟻材料ポリエチレン無016有384

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