しろありNo.166
20/69

16Termite Journal 2016.7 No.16616 調査した避難所の立地と蟻害・腐朽の発生状況を図20に示す。1棟で3カ所以上の被害が認められた避難所を赤色●で示している。2カ年間の調査対象地域では四万十町での被害が多いことが窺える。 築年数ごとの蟻害・腐朽の平均発生件数を図21に示す。これによると, 古い建物ほど蟻害・腐朽の発生件数が増加している。図20 避難所の立地と蟻害・腐朽の発生状況図19 部位別の蟻害・腐朽の発生状況(n=97, 1棟で複数被害あり)蟻害・腐朽の発生個所数 0~1件  青色● 2件    緑色● 3件以上  赤色● 今回の調査対象となった避難所において浴室の設置は2棟とほとんどなく, いずれもユニットバスであった。生活排水の状態も図22に示すように概ね良好に維持されており, 浴室もないことから湿気供給が少なく, 腐朽やカビの発生を抑制できていると考えられる。

元のページ  ../index.html#20

このブックを見る