しろありNo.167
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42Termite Journal 2017.1 No.167経過時間信号強度水素濃度(分)(mV)(ppb)0681,014303084,180604145,447904786,1991205266,755(1ppm=1000ppb)イエシロアリ100頭の蓄積代謝水素ガス濃度測定経過時間信号強度水素濃度(分)(mV)(ppb)067991301351,993601832,626902133,0081202373,302(1ppm=1000ppb)ヤマトシロアリ100頭の蓄積代謝水素ガス濃度測定 以上の試験結果から, 次のことが判明した。 ① 1頭のイエシロアリ1時間あたりの水素ガス発生量は, 約0.8nmolである。100頭のイエシロアリの発生する水素ガスを0.4ℓの容器に溜めこめば, 水素ガス濃度として4.5ppmとなり十分に検出可能なレベルである。 ② ヤマトシロアリの水素ガス発生量はイエシロアリの発生量の約1/2であるが, 同様に十分に検出可能なレベルである。 ③ 今回使用した半導体水素センサ式のガスクロマトグラフは, キャリアガス中の水素ガス除去装置を付加することで, 0.05ppm(=50ppb)の低濃度から高感度・高分解能の自動測定が可能であり, シロアリ検知の有力な検出手段であると考えられる。図4 各サンプルの経過時間-水素ガス濃度図5 イエシロアリ発生水素濃度測定例図6 ヤマトシロアリ発生水素濃度測定例

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