*eaR ytiltadeddddccbffcbbtroM表2 各試験片の気乾密度と各種試験後の重量減少量(mean ± SD)10)*同一アルファベットは統計的有意差がないことを示す(Tukey-Kramer test, p <**ABW-SWの試験片は心材を部分的に含み、既報の密度(約0.75 g/cm3)より図4 各種樹種に対するシロアリ死虫率(mean ± SD)10)*同一アルファベットは統計的有意差がないことを示す(Tukey-Kramer test, p <*同一アルファベットは統計的有意差がないことを示す(Tukey-Kramer test, p < 0.05)**ABW-SWの試験片は心材を部分的に含み, 既報の密度(約0.75g/cm3)よりも高い数値を示した12)。気乾密度(g/cm3)*樹種ABW-HWABW-SWAQ-HWMS-HWPA-HWXS-HWCJ-SW(n = 14)1.30 ± 0.01a0.96 ± 0.01b**0.80 ± 0.04bc0.90 ± 0.04bc0.90 ± 0.03bc0.76 ± 0.03c0.35 ± 0.02d表2 各試験片の気乾密度と各種試験後の重量減少量(mean ± SD)10)気乾密度(g/cm3)*重量減少(n = 14)白色腐朽菌 (mg)*1.30 ± 0.01a(n = 9)0.96 ± 0.01b**0.80 ± 0.04bc6.44 ± 3.78a0.90 ± 0.04bc116.89 ± 15.76b0.90 ± 0.03bc0.76 ± 0.03c90.00 ± 10.33b0.35 ± 0.02d5.00 ± 6.89a蟻27.1%でCJ-SW(コントロール)と同等であったが絶食状態の死虫率よりも低い傾向にあった。ABW辺材(ABW-SW)では, 職蟻死虫率はABW-HWと同程度であったが, 兵蟻死虫率が低い傾向にあった(p < 0.05)。また, AQ-HW, MS-HW, PA-HWは, 絶食状態の場合と同程度の死虫率を示していた一方, XS-HWは職蟻死虫率(23.3%), 兵蟻死虫率(38.7%)共にCJ-SWと同程度であった。既報では木材の耐蟻性は木材硬度と関係しており, 気乾密度が高いほどシロアリ食害を受けにくいとされており11), 今回の結果も類似した結果であったと言える(表2)。シロアリ (mg)*(n = 5)29.67 ± 5.20a119.17 ± 17.78b48.80 ± 7.92a19.60 ± 4.34a29.20 ± 5.40a128.40 ± 49.39b177.80 ± 43.24c図4 各種樹種に対するシロアリ死虫率(mean ± SD)10)31.11 ± 5.49a307.56 ± 134.82c342.00 ± 28.09c褐色腐朽菌 (mg)*29.67 ± 5.20a(n = 9)119.17 ± 17.78b48.80 ± 7.92a-17.33 ± 6.20a19.60 ± 4.34a107.11 ± 26.98b29.20 ± 5.40a128.40 ± 49.39b62.89 ± 8.28b177.80 ± 43.24c-3.89 ± 6.13a38.22 ± 6.89a508.44 ± 136.50c251.56 ± 47.51d3131120%100%80%60%40%ab20%0%ABW-HWABW-SWAQacMSWood SpeciesWorkerSoldierPAXSCJStarvationControlシロアリ(mg)*白色腐朽菌(mg)(n = 5)(n = 9)6.44 ± 3.78a116.89 ± 15.76b90.00 ± 10.33b5.00 ± 6.89a31.11 ± 5.49a307.56 ± 134.82c342.00 ± 28.09cHW)では重量減少が大きくなったのに対して、低密度材(ABW-SW、XS-HW小さかった。また、ABW心材(ABW-HW)の死虫率は、職蟻27.1%でCJ-SW(あったが絶食状態の死虫率よりも低い傾向にあった。ABW辺材(ABW-SW)HWと同程度であったが、兵蟻死虫率が低い傾向にあった(p < 0.05)。また、Aは、絶食状態の場合と同程度の死虫率を示していた一方、XS-HWは職蟻死虫(38.7%)共にCJ-SWと同程度であった。これらの結果に加えて、表2に示す耐蟻性は木材硬度と関係しており、気乾密度が高いほどシロアリ食害を受けに*同一アルファベットは統計的有意差がないことを示す(Tukey-Kramer test, p < 0.05)ABW-HWABW-SWAQ-HWMS-HWPA-HWXS-HWCJ-SW回の結果も類似した結果であったと言える。樹種第二に、木材抽出成分が耐蟻性に影響を与えた可能性が考えられた。ABW-Hよりも明らかに高かった(1.30 g/cm3, 表2)が、職蟻死虫率はMS-HW、PA-HW明らかに低く、ABW-SWやXS-HW、CJ-SWと同程度であった(図4)。このこ重量減少2.1 耐蟻性 耐蟻性は, イエシロアリ(Coptotermes formosanus)を対象とした強制摂食試験(JIS K1571:2010)で評価した。試験片寸法は20 mm(L)×10 mm(R)×10 mm(T)とし, イエシロアリは京都大学生存圏研究所の居住圏劣化生物飼育棟(DOL)にて飼育されている同一コロニーの個体を用いた。シロアリ投入後, 28±2℃, 相対湿度80%の環境下にて3週間暗所静置保管し, 3週間経過後のシロアリ(職蟻, 兵蟻)の死虫率, および試験片の重量減少量を算出した。また, 各試験片の忌避性, 毒性を評価するため, 試験片を投入しない絶食状態(Starvation control)を設定し, 同様に死虫率を算出した。 試験の結果, ABWおよび数種の樹種において高い耐生物劣化抵抗性が確認され, 木材の気乾密度と抽出成分に起因することが示唆された。第一に, 各樹種の耐蟻性は木材の気乾密度と関係し, 気乾密度が高くなるにしたがって摂食されにくいことが示唆された(図4, 表2)。各試験片の試験後の重量減少量を比較すると, ABW-HWの重量減少量はAQ-HW, MS-HW, PA-HWと同等であり, ABW-SWとXS-HW, そしてCJ-SWと重量減少量が上昇していた。このように, 高密度材(ABW-HW, AQ-HW, MS-HW, PA-HW)では重量減少が小さくなったのに対して, 低密度材(ABW-SW, XS-HW, CJ-SW)では重量減少が大きかった。また, ABW心材(ABW-HW)の死虫率は, 職
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