しろありNo.178
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1818 今回用いたインジェクター及びムースエアゾールは, 電源が不要であり, 小屋裏などの狭い空間においても取扱いやすい。インジェクターおよびピペットノズルの先端に, 釣りで使用するウキゴムをはめ込むと, 穿孔部位へフィットさせやすく注入がしやすい。インジェクターは先端が金属のため, 連続作業でも折れにくい。また, ピペットノズルはプラスチック部品のため, 先端が潰れることもあるが, 交換できる。いずれも, 薬剤注入量を調整しやすく, 薬剤注入部での薬剤吹出が生じにくい。ただし, ドリルでの穿孔が坑道へ上手く到達していない場合などは, 内力がかかり, ピペットの先端を引き抜いた際に, 薬液が吹き出ることがあ写真5 小屋裏 真束周辺 処理作業(2-1) 左:穿孔, 中央:注入, 右:注入後写真6 軒桁(3-1)写真8 長押(5-1)るため, 保護メガネを着用するなど注意をする。 薬剤の注入については, 穿孔した穴に, ウキゴムを先端にセットしたピペットノズルを差込み, ムースエアゾールを注入し, 別の排出孔や穿孔部から泡が吐出することを確認する。もし, 泡が吐出せず, 薬剤が上手く入らない場合は, 別の場所を穿孔し, 坑道へ薬剤が入るように繰り返し作業を実施する。排出孔が連続し, 直近の排出孔や穿孔部から泡が漏出し, 薬剤の注入距離が取れない場合は, 爪楊枝や養生テープなどで穴を塞ぐことで, 手を自由にして処理ができる。 写真5から写真21に, 施工中の状況を示した。番号は図1から3に対応している。写真7 吊り天井枠木(3-9)写真9 柱基部(5-6)

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