2020写真17 小屋裏 穿孔注入処理写真15 小屋裏 吹付処理・作業概要 ・使用薬剤, 使用量 薬剤名:ガントナー®ムースエアゾール 使用量:穿孔注入:400ml×4本 防除技術者4名, 作業補助員1名 (合計5名) 虫糞, 死骸確認による施工後1年での状況確認および駆除作業写真16 床下 木部処理写真18 外構部 水切周辺新被害部 イ)吹付処理 小屋裏の入り組んだ部分や, 屋根の先端等は進入が難しく穿孔注入処理が実施できない場合がある。このような場所での薬剤浸透による駆除効果や, また有翅虫の拡散による被害拡大の抑制を目的に薬剤吹付処理を行った。吹付処理は, 小屋裏施工では, 電動噴霧機(フォグマスター)および充電式噴霧機(マキタ)を用いた(写真15)。床下は動力噴霧機を用いて, 木部全面に吹付処理(写真16)を実施した。 防除業務仕様書 業務概要(表1)では, 被害発生の恐れがある木部全面を処理する事とされたが, 室内および外壁などの木部への表面処理については, 薬剤の安全性面や, 屋外曝露環境における薬剤残存性の観点から, 関西・北陸しろあり対策協会と協議の上で, 処理対象から除外した。5)1年点検・防除施工 前年に実施したアメリカカンザイシロアリ防除処理後の経過を確認した。新たに発生した虫糞や有翅虫の痕跡を確認し, 被害発生部については穿孔注入処理を実施した。<概要>・実施日:期間 2022年1月下旬:1日・作業者 ア)被害確認と再防除処理 前年に実施したアメリカカンザイシロアリ防除処理後の経過を確認した。全体として追加被害は少なかったが, 小屋裏の隅部分で手が届きにくい軒桁や, 小屋束と壁板の取合部, 室内の障子桟, 柱, また, 外周土台の水切り部, 外壁の一部の周辺に糞が認められた。有翅虫については, 小屋裏では確認されず, 室内で1個体のみ死骸が確認された。 改めて被害が確認された被害部にガントナー®ムースエアゾールを用いて, 穿孔注入処理を実施し, 虫糞を清掃除去した。
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