ブックタイトルしろありNo.161
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しろありNo.161
Termi te Journal 2014.1 No.161 25調査結果【所在地別建物数】 今回, 調査対象とした建物の合計は, 5,322棟であった。それらの調査対象建物の所在地別内訳を示せば,表1のとおりである。また, データ区分別かつ所在地別の調査建物数を示せば, 表2のとおりである。 一部の道県(北海道, 青森, 山形, 山梨, 岡山, 高知,沖縄)の調査が欠損しているが, ほぼ全国にまたがる調査となっている。ストック数の多さを反映すべく,首都圏, 名古屋圏, 大阪圏における調査建物数の割合が高くなるようにサンプリングを行っている。【築年数別建物数】 図1に築年数別にみた建物数を示す。10年以上30年以内の築年数の建物が全体の約半数を占めている。様々な中古住宅市場に関する近年の統計から類推すると, 中古住宅市場で流通する物件の大半が築20年前後のものであると考えられるが, 今回の調査対象住宅はほぼその範囲に入るものが中心であったと言える。【基礎構造別建物数】 図2に調査対象となった建物の基礎構造別の建物数を示した。近年の基礎構造の変遷を反映して, 「ベタ基礎」が最多となっており, 続いて「布基礎に土間コンクリート」を打ったもの, 「布基礎に防湿シートを敷いたもの」となっている。これらの3種で全体の6割以上を占めている。図3に示すように, 築年数が10年未満のものでは, 8割以上がベタ基礎仕様となっている。古い建物には「その他」と分類される基礎構造が多く含まれるが, これは玉石基礎などによるものと考えられる。スラブ基礎がわずかに見られるが, これは1階床組を木床とせず, コンクリートスラブ面に直接床仕上げを施工した物件である。表2 所在地別データ区分別の建物数表1 所在地別の調査対象建物数とその割合築年数(年)0-45-910-1415-1920-2425-2930-3435-3940-4445-4950-5455-5960-6465-6970-7475-7980-8485-8990-9495-99100-104110-1141,4001,2001,0008006004002000建物数(戸)平均:19年図1 築年数別建物数2,5002,0001,5001,00050003304812,077布基礎+シート布基礎+土間コン布基礎+土壌ベタ基礎スラブ基礎その他2,30577 52建物数(戸)図2 基礎構造別建物数